Mar 2nd, 2017
2.なんてめんどくさいこと始めてしまったんだ
出発地点のビルバオは都会。
前日はグッゲンハイム美術館で六本木ヒルズと同じ蜘蛛を眺めたりしていたのに、今日から1ヶ月は、毎日一日25km前後歩いて次の街へ転々とする旅を始めなくちゃいけない。
出発予定の朝5:00を少し過ぎた頃、僕はまだホテルに。
外はまだ真っ暗で荷物も重い。
気分が全然乗らないので、無駄に何度も荷物の確認をしたり、ポケモン捕まえたり、ぐずぐずしてホテルを出たのは1時間遅れの朝6:00。それでもまだ真っ暗。方角もわからない。
「いきなり立ち往生、やんちゃな夢」*
そんな言葉が頭に浮かんで、10分ほど右往左往して、なんとか市外へでておおざっぱに西を目指す。方角はあっているはずだからと、とんでもない西遊記。
* KICK THE CAN CREW「mooving man」
2時間歩いて日の出。背中の方から徐々に明るくなってくる。
川沿いの道で工場の煙突が徐々に輪郭を帯びていく。
名も知らない教会を横目に街に入る。
個人商店を見つけて、パンと水、ポテトチップとビスケットを買って歩きながらの朝食に。(ポテチは塩分補給!)
朝の街が始動していくワクワク感。
新しい1日に初めから居合わせる感覚。いいですよね。
なんてカッコいいこと言いましたが、朝の時間は短いもので、太陽はどんどん角度つけてきてジリジリ肌を焼くし、荷物は肩に食い込むし、やっぱりとんでもないこと始めてしまったなと思いながら、予定時間を2時間以上オーバーして、命からがらアルベルゲ(巡礼宿)に到着。これを土日もなく1ヶ月続けるのかよ!