Mar 4th, 2017
4.旅の休日(アルタミラ)
7日目。はじめての日曜日なので、寄り道を。
ルートからはずれて4kmちょっと。
この旅で唯一計画していた行き先があります。
それは「アルタミラ洞窟博物館」。
美術の教科書がお手元にある方は年表ページを開いてください。先頭に載っているのが「アルタミラ洞窟壁画」。ラスコーと並んで人類で最初期の絵画といわれ、1万年以上前の旧石器人が「いっぱい狩りてぇな」という願いを込めて、牛やイノシシやトナカイの絵を洞窟内に残したものです。それもわんさと200体以上も。
この「アルタミラ洞窟」の精巧なレプリカの「ニュー・アルタミラ洞窟」があるのが「アルタミラ洞窟博物館」なのです!(実物は痛みが激しいため閉鎖中)これは見に行くっきゃない!
洞窟絵画は、岩の凹凸を動物の筋肉の隆起に合わせて描いたり、若い牛、老いた牛を描き分けたり、高度な技術と観察があったことがよくわかる。
すごくないですか?
1万年前って食料の確保や自然の脅威で生きていくのに手一杯な時代じゃないですか。それでもアートやるって。「衣食住」足りてなくても「芸」が人間には必要。