Mar 5th, 2017
5.旅の休日(丘の教会)
アルタミラ博物館に満足して巡礼旅を再開。
同じ街に留まらないのが巡礼者の暗黙のルール。
休日でも次の街へ移動。
正午。丘の上に素朴な教会を見つけ立ち寄る。
地域の小さな教会で地域の人で集まってお祈りしていた。
内装も学校の教室か集会所のような質素な雰囲気だった。
そこの教会の神父さんに「ブディスト?」と尋ねられて
「ヤオヨローズ的な?
すみません、具体的なのもってないんです。信仰。」
と僕が逆信仰告白。
青空の下、教えを説くと書いて「お説教」タイムに突入。
今回のお説教の内容は
1. カトリックでは動植物や鉱物は神様が作ったもの。
それ以外は人間が作ったもの
2. 神様は空の上にいない。祈りの中にいる
3. 巡礼中は自分から他の巡礼者に親切にしてあげなさい
の3本です。
おとぎ話みたいなものから、精神論、実践的な話まで、ひっくるめて、他宗教(無宗教)の僕にカトリックの教えを話すって、すごいじゃないですか。
宗教に限らずだけど「相手の立場に立って話しなさい」とかいうけれど、相手の立場に立つなら、こっちの立場からはなにも言えない、黙るしかないものって多分あるんですよ。
そういうとき、それでも自分の立ち位置のままで、相手はそこに建設的な共通点を見出すと信じて話すというのは、なかなかオープンなマインドだなって。
歩み寄れない場合でも、
手を伸ばして握手はできるみたいなことなのかな。