Mar 6th, 2017
【閑話】巡礼の持ち物
巡礼は捨てる旅だ(重量的にも精神的にも)よく言われることである。険しい旅に不要なものを持ち歩く余裕はない。それでもなにが必要か不要かは巡礼者が決める。そして巡礼の持ち物選びは、各人のRPGのプレイスタイルのようで楽しい。ここでは巡礼中にお世話になった持ち物を紹介します。
・グーグルマップ・オフライン
旅のカナメ。カナメなのに出発前夜にギリギリ見つけた機能。エンジニアなんだから知っとけって話なんですけど、オンライン時にあらかじめ対象エリアの地図情報だけ取得しておいてGPSで自分の位置を重ねる。GPSはネット接続関係なく動作するので巡礼中でも無料で使える。とにかく紙の地図も持たずの出発だったのでこれがなければ始められなかったし、残り距離がざっくり分かるのも精神的にかなり楽にしてくれていた。
・ウルトラライトジャケット
寒いときはもちろん着られるのだけど、肌が日射耐性を得るまでは日除けに使っていた。両袖を結んで輪にして首にかけて、太陽を向いている肩の側に垂らし、腕を直射日光から守る。軽くて邪魔にならないし気に入っていたので、歩く方角が変わるときは「エスクード・デル・ソル(太陽の盾)!」と叫んで、太陽へ向けて装備を変えるルール。自分を鼓舞するのは一人旅ではとても大事。
・ヘッドライト
日の出前に使う。町中は街灯がポツポツあるし、月がでていればぼんやり物はみえるのだけれども問題は「森」。空が木々で塞がれると本当の闇が訪れる。スマホのライトが明るいのでそれで済むかと思っていたが、道を照らすには、明るさより、ある程度の距離と光の円のサイズが必要。そして頭に固定できること。手でもつハンドライトは安定した方向を照らし続けるのは意外とホネ。
・杖
「杖〜??こちとらバリバリのヤングだぜ!不要不要!」と思っていたんですが、どうも熟練者が2本使って歩くと、脚への負担が分散されるらしくて足の早い人ほど使っている様子。僕はもってなかったので道中手頃な枝を1本拾って、より手頃な枝を見つけたら交換してとRPG感覚で装備を切り替えていた。これはなかなか楽しい。
しかし、ある日の到着後、外に置いておいたらなくなっていた。
こどもが持っていったのだろう。まあ手頃なただの枝だから・・・未練は・・・。