Jan 22nd, 2013
アウトソーシング。賃金格差
フィリピンにくる少し前に会社に営業のメールが届いた。
フィリピンでHTMLなどコーディングのアウトソーシングを請けおっている会社「サイバーテック」から。
社内でも海外アウトソーシングの可能性は以前から検討していたので、フィリピン行きが決まると同時に連絡をとってみた。
するとちょうどフィリピン到着の時期に日本の方がフィリピンに視察に行かれるとのことだったので、現地で会う約束をしていたのだ。
ドミトリーまで向かえに来てもらい、オフィスへ案内してもらう。
場所はフィリピン大学の一角にあり、中には20人くらいのフィリピン人の従業員さんが働いていて僕が入ると全員立ち上がって「こんにちは!」と挨拶してくれた。
日本人もびっくりの礼儀正しさでこっちが恥ずかしくなるくらい。
フィリピンの方の勤勉でマジメな気質が感じられた。
ここで働いている人たちは、みんな真面目そう。
ネット環境は日本にいるのと同じくらいの使用感らしい。
家賃も安いし(学校のドミトリーの部屋は2-3万円らしい)、機会があれば一緒に仕事したいなと思った。
と、ここで賃金の決め方についてふと思う。
賃金はどうやって決められるのか?
専門家でもないし、勉強をきちっとしたわけでもないけど、やはり自分のことも含め気になる話。
賃金は労働(もしくは成果)の対価としてもらうものと考えられていると思う。もちろん会社がお客さんに物(サービス)を売った対価から支払われるものだから、当然。
だけど、それならフィリピンだろうと日本だろうと同じコーディングをするなら、フィリピンの人たちも日本と同じ賃金を支払うべきなんじゃないだろうか?日本と同じだけのクオリティのものを制作できるなら賃金も日本人と同様に。と思うフィリピン人もいるだろうし。
しかし現状はそうではない。もちろんフィリピンに限らず。
賃金の決め方は、明日(来月)も今月と同じ成果をだすために必要な額。という考え方もあるそうだ。
一日の疲れをとるため。ストレス解消のため。リラックスできる環境のため。さまざまなことをするための費用として賃金を支払うという考え方。
あまり僕は知らなかった考え方だけど、しっくりきた。
実際、僕がフィリピンの人に同じ賃金で発注したとしたら、微小ながら人生や経済に関わることになる。それによって秩序も狂っていくかもしれない。責任重大だ。
フィリピンでの賃金の決め方がどうなっているのか知らないし、どっちが良い悪いの話ではなくて両者が納得していれば問題無い話ではあるが大袈裟にこんな事を考えた。
なぜか記念撮影。アットホームな関係を築いておられた!
その後、現地の日本の方オススメのフィリピン料理屋さんへ。
あいかわらずの肉料理だけど、日本人好みの味付けで美味しい。