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2012年、ワヴデザインは「働き方すらもデザインしたい」という思いから、11ヶ月働いて1ヶ月休む、という試みを始めました。
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Wab Design INC. / ワヴデザイン
WEBをはじめ、印刷物からモーショングラフィックまで制作を手掛けるインディペンデントなデザインスタジオ。
www.wab.cc

Author

渡邉 大純

Hirosumi Watanabe

デザイナー

トラックドライバーからパソコン修理まで幅広く経験後、2007年よりWeb制作に従事。2012年Wab Design INC.入社。


Oct 29th, 2014

薫るアイスコーヒー、淹れました(後編)

早速ネットでコーヒーの淹れ方を調べたところ、おおよそ次のものが必要らしい。

 

・コーヒーミル(豆を挽くやつ)

・ドリッパー(お湯を注ぐやつ)

・フィルター(挽いた豆を入れるやつ)

 

早速これらを買い揃え、テーブルに並べ説明書を読み始めた。

なるほど、まずはコーヒーミルで豆を粉状にし、それをドリッパーにセットしたフィルターに入れて、お湯を注げばいいらしい。

案外簡単そうである。

 

コーヒーミルはダイヤルで豆の細かさが調整できることや、フィルターにお湯を注ぐときは少しのお湯で豆を湿らせ20秒ほど蒸らすことが大事、ということも分かった。

 

コーヒー豆は「KALDI」で購入。

 

店内には様々な品種のコーヒー豆が並んでおり、それぞれに豆の特徴を説明した文章と酸味/苦味の目安が書かれている。

コンビニコーヒーの記憶を頼りに酸味少なめ苦味多めのカルディブレンドという豆を購入した。

 

早速コーヒーミルに豆を投入する。

先述のダイヤルは細かめに設定した。

豆は細かいほうが苦味やコクが出ると聞いたからである。

 

フタをセットしハンドルを取り付ける。

 

コーヒーミルには手動と電動があるが、ぼくは迷わず手動を選んだ。

疲れるほど毎日大量に挽くわけでもないし、なにより「挽いてる感」を味わいたかったのである。

ハンドルを回すと、その期待どおり、ガリガリというなんとも言えない振動が手に伝わってきた。

引っかかりすぎず、かといってスムーズすぎない絶妙なガリガリ感で、豆は順調に挽かれていく。

(ちょうどペッパーミルをもう少しだけ振動強めにした感じ)

 

突如、といった感じで急にハンドルが軽くなり、豆挽きは完了した。

フタを開けると、見事に細かくなっており、売っているコーヒーとなんら遜色ない仕上がりである(あたりまえだ)。

 

 

さて、いざアイスコーヒー作りである。

 

氷で満たしたグラスにドリッパーをセットし、フィルターを取り付け、挽いた豆を投入する。

 

お湯が沸いたら、「の」の字を書くように豆を湿らせ20秒蒸らす。

これによって「うまみ」と「コク」をしっかり引き出されるとのことなので、丁寧にまんべんなく湿らせた。

この時点でコーヒーの香りが辺り一面に漂い、いやが上にも期待が高まる。

 

そしてその後数回に分けてお湯を注ぎ、グラスが満たされたところで素早くドリッパーを外した。

抽出の最後の方は雑味があるので、まだ滴るコーヒーに未練は残さないのが肝心らしい。

 

こうして、豆を挽くところから10分もしないうちに「薫るアイスコーヒー」が完成した。

 

飲んでみると苦味も酸味も味の濃さもすべて絶妙のバランスで、非常に美味しい。

 

なんとも見事にコンビニコーヒーが再現できたことに気を良くし、今度はスターバックスのカフェラテも再現しようと思い立った。



〜深みのカフェラテ〜

カフェラテはエスプレッソとミルクで作るとのことで、東急ハンズへ行きエスプレッソメーカー(直火式/ビアレッティ製)を買い求める。

 

エスプレッソ用により細かく挽いた豆(もうほぼ粉)をエスプレッソメーカーに詰め、お湯を入れて直火にかける。

しばらくすると上のポット部にわらわらと湧き出てくるので、出きったのを見届けて火を止める。


できあがったエスプレッソをグラス1/3程度まで入れミルクを注ぎ完成である。

 

こちらも大変美味しい。

そのグラデーションも、ミルクの甘味に見え隠れするホロ苦さも、まさに求めていたそれである。

 

もろもろ道具一式で一万円弱であったが、これらを家で飲めるのであれば十分に安い買い物である。

 

大成功に気を良くしたぼくは、アイスコーヒーを妻にも飲ませるべく、また豆を挽き、フィルターをセットし、お湯を沸かし、豆を丁寧に蒸らした。

完成までを見守っていた妻が言ったひとこと。


「お店で買ったほうが楽だよね」

 

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